2009年07月04日

ツールの少数派諸国(2009年度版)

■前口上
日本人が出場という事で沸いている今年のツールであるが、1〜2人選出というところにはどういった国が並んでいるのだろうか。
2008年度版[umelog.seesaa.net]に引き続き、今年の動向を押さえておこう。

■集計
今年のスタートリストが出ましたので早速使用します。
ボーネンは出場という事で進めます。

TdF2009memberlist.png


20チーム、180名。参加国数は30ヶ国。

昨年からの変化点としては次の通り(順不同)
新規: 日本、ポルトガル、フィンランド、アイルランド
撤退: 南アフリカ、ブラジル

主要諸国はフランス、スペイン、ドイツ、イタリア等々おなじみの面々。
今回もその他でまとめられている部分に着目します。2名以下の国々は次の通り。

------------------
国名 人数
------------------
オーストリア 2
ブルガリア 2
コロンビア 2
日本 2
ノルウェー 2
ニュージーランド 2
ポルトガル 2
ウクライナ 2
カナダ 1
チェコ 1
フィンランド 1
アイルランド 1
カザフスタン 1
ポーランド 1
スロベニア 1
スロバキア 1
スウェーデン 1
------------------

■まとめなど
出場30ヶ国中数の上では14番目。
結構上位なのですよ。
がんばれ新城!がんばれ別府!

■参考
Tour de France 2009[letour.fr]

2009年06月25日

ツールの少数派諸国(2008年版)

■前口上
日本人が出場という事で沸いている今年のツールであるが、1人(あるいは2人)選出というところにはどういった国が並んでいるのだろうか。
今一度押さえておこう。

■集計
今年のスタートリストはまだ無いので、昨年のリストを使います。
デュクロラサールが初日で帰ったのは昨年の話なのね。忘れてました。

TdF2008memberlist.png

20チーム、180名。参加国数は28ヶ国に及ぶ。
主要諸国はフランス、スペイン、イタリア等々おなじみの面々。
今回はその他でまとめられている部分に着目します。2名以下の国々は次の通り。
------------------
国名 人数
------------------
オーストリア 2
ベラルーシ 2
ノルウェー 2
南アフリカ 2
スウェーデン 2
ウクライナ 2
ブラジル 1
カナダ 1
チェコ 1
デンマーク 1
カザフスタン 1
ニュージーランド 1
ポーランド 1
スロベニア 1
スロバキア 1
------------------
■まとめなど
チェコとかニュージーランドが1名というのが意外。
クロイツィゲルとディーンです。目立つので何人も送り込まれているのかと思ってしまうが孤軍奮闘組なんですね。
あと、カザフ(フォフォノフ)ってこんなに少なかったけ?と思ったらアスタナ蹴られたんでした。まぁ色々ありましたわね。

ともかく日本も上記諸国に仲間入りである。
出場無しと1人の間には深くて長い谷が横たわっていたが、今年ようやく渡る事が出来た。素晴らしい。
いやいや我々の戦いはまだ始まったばかりだ!というところ。
がんばれ。

■参考
Tour de France 2008[letour.fr]

2009年01月25日

ContinentalTeamの傾向はどうか(2008)

おまけ企画。

■前口上
ProTeamとProContinentalTeamの集計で十分だと思ったが、もうここまできたらContinentalTeamも見てしまおう。

ProTeam、ProContinentalTeam個別のまとめは以下参照。
単位人口当たり最もProTeam所属選手が多い国はどこか(2008.10版)
単位人口当たり最もProContinentalTeam所属人数が多い国はどこか(2008年11月版)
結局のところPro選手が一番多い国はどこなの2008

■データ
UCIのサイトから先程(2009/1/24)データを取得。
また、国別人口データについては国連のサイトを参考にした。
UCI Continental Teams 2008[uci.ch]
United Nations Statistics Division - Demographic and Social Statistics[un.org]

■結果
ContinentalTeamの人数構成(図.1)及び単位人口当たりの所属人数(図.2)は以下の通り。

ContinentalTeamMemberGraph2008.png
図.1 ContinentalTeam構成

ContinentalTeamMemberGraph2008ppm.png
図2.単位人口(100万人)当たりのContinentalTeam所属人数 (単位:ppm)


■雑感
ContinentalTeamの構成なんて見たことなかった(図.1)。
チーム数は132チーム。所属は1758人、74ヶ国と実に多彩である。

登録人数で言うと(図.1)、ドイツ、アメリカ、オーストラリア、ベルギー、オランダの順。
フランスは11位(49人)その後ろに日本(48人)。ContinentalTeam所属選手でいうと日本は結構上位である。

続いて単位人口当たりではどうか(図.2)。

トップはリヒテンシュタイン!
人口が3.5万人であるからContinentalTeamの選手が1人しかいなくても29ppmとなる。
続いてスロベニア、ルクセンブルク、デンマーク、ベルギー、エストニア、カタール、キプロス、ラトビア、ノルウェー。
カタール、キプロスと自転車界ではあまり聞きなれない国が混ざってくるのがポイント。
フランスはコンチネンタルでもさえない。やはりかの国では斜陽なのだろう。
日本は47位。

ちなみにここに挙がった国の人口の総合計は37億人。
人口換算で地球の半数から参加しているという事になる。

2009年01月24日

結局のところPro選手が一番多い国はどこなの2008

個人的にProTourスポット参戦のProContinentalTeamとほぼ全レースを走るProTeamの間には大きな差があると考えるが、まぁ両者統合してみた場合どうなるかというのをみていこう。

■前口上
ProとProContinental まとめて単位人口当たり最もPro選手が多い国はどこなの?
自転車大国はどこかはっきりさせたい。

ProTeam、ProContinentalTeam個別のまとめは以下参照。
単位人口当たり最もProTeam所属選手が多い国はどこか(2008.10版)
単位人口当たり最もProContinentalTeam所属人数が多い国はどこか(2008年11月版)


■データ
UCIのサイトからProTeamは10月、ProContinentalTeamは11月にサンプリング。
また、国別人口データについては国連のサイトを参考にした。
2008 UCI ProTeams[uciprotour.com]
UCI ProContinental[uciprotour.com]
United Nations Statistics Division - Demographic and Social Statistics[un.org]

また、ここでのPro選手とはProTourに参戦しうるチーム、つまり、ProTeam + ProContinentalTeamという事にする。
Proの定義はいろいろあると思うので各自定義の上計算してみると楽しいと思う。


■結果
国別の人数構成(図.1)及び単位人口当たりの所属人数(図.2)は以下の通り。

Pro+ProContinentalTeamMemberGraph2008.png
図.1 Pro+ProContinentalTeam Totalの人数構成

Pro+ProContinentalTeamMemberGraph2008ppm.png
図2.単位人口(100万人)当たりのPro+ProContinentalTeam所属人数 (単位:ppm)


■雑感
Pro+ProContinentalTeamの単純な積算(図.1)でいうとイタリア、スペイン、フランス、ベルギー、ドイツとなる。ProTeamのみの場合トップだったフランスはProContinentalTeam所属選手数の少なさから3位まで沈みこんでしまう。

続いて単位人口当たりではどうか(図.2)。

ルクセンブルク!!
あなたの国は2008年単位人口当たり最もPro選手を多く輩出した自転車大国である事をここに表彰します。

二番手はベルギー。選手輩出数もさることながらProとProContinentalのバランスの良さも評価に値する。
次いでエストニア、スイス、スロヴェニア。
スペイン、イタリアが3ppmのラインを越えて意地をみせた。
フランスは11位。あらま、随分と沈みました。

それにしても各国のProとProContinental所属割合のばらつきは眺めていて面白い。
オーストリー、チェコ、ポルトガルといった国はProContinental所属選手が豊富。
今後伸びてくる可能性を秘めているので要チェックじゃない?とかいろいろ想像が膨らむ。

ちなみにここに挙がった国の人口の総合計は30億人。
人口換算で地球の半数が参加しているという事になる。

2009年01月22日

単位人口当たり最もProContinentalTeam所属人数が多い国はどこか(2008年11月版)

ProTeam編はこちら
単位人口当たり最もProTeam所属人数が多い国はどこか(2008年10月版)

お蔵出し企画。

以前うちで行った選手名簿関連の分析は、ProTourにおけるスイス人の出場傾向、というスイス一国に焦点を絞ったかなりコアなものであった。今回はもう少し一般的なところで迫ってみたい。
データは2008年11月の物。新年度のチームデータが出揃えば再計算します。

■前口上
ProContinentalTeamの構成はどうなの?

■データ
ProContinentalTeam所属メンバについては2008年11月時点におけるUCIのProContinentalTeam一覧を、
また、国別人口データについては国連のサイトを参考にした。
UCI ProContinental[uciprotour.com]
United Nations Statistics Division - Demographic and Social Statistics[un.org]
検算は各自で。

■結果
国別の人数構成(図.1)及び単位人口当たりの所属人数(図.2)は以下の通り。

ProContinentalTeamMemberGraph2008.png
図1.ProContinentalTeam構成(2008.11版)

-------------------------
N. 国 人数 [%]
-------------------------
1 ITA 115 23
2 ESP 78 16
3 BEL 58 12
4 FRA 29 6
5 USA 26 5
6 AUT 22 4
7 RUS 17 3
8 NED 16 3
9 SUI 14 3
10 GER 14 3
11 CZE 14 3
12 POR 13 3
13 JPN 9 2
14 GBR 7 1
15 UKR 6 1
Other 55 11
------------------------


ProContinentalTeamMemberGraph2008ppm.png
図2.単位人口(100万人)当たりのProContinentalTeam所属人数 (単位:ppm)
--------------------
N. 国 [ppm]
--------------------
1 BEL 5.53
2 LUX 4.24
3 AUT 2.62
4 ITA 1.95
5 SUI 1.86
6 ESP 1.75
7 EST 1.50
8 CZE 1.37
9 POR 1.22
10 SLO 1.00
11 NED 0.97
12 LTU 0.89
13 FRA 0.47
14 BLR 0.42
15 SVK 0.37
16 SWE 0.33
17 MDA 0.27
18 AUS 0.24
19 NZL 0.24
20 IRL 0.23
21 DEN 0.18
22 GER 0.17
23 BUL 0.13
24 UKR 0.13
25 RUS 0.12
26 GBR 0.11
27 COL 0.11
28 VEN 0.11
29 POL 0.11
30 RSA 0.10
31 USA 0.08
32 ARG 0.08
33 JPN 0.07
34 CAN 0.06
35 UZB 0.04
36 MEX 0.02
37 CHN 0.00
--------------------


■雑感
そういやProContinentalTeamの構成なんて見たことなかった(図.1)。
人数で言うとProTeamはフランス、スペイン、イタリア、ベルギー、ドイツの順であったのに対し、ProContinentalTeamはイタリア、スペイン、ベルギー、フランス、アメリカの順。
日本はスキルシマノのお陰で13位。カザフスタンはいない。

単位人口当たりに直すと(図.2)、ベルギーが1位に躍り出る(5.53ppm)。
さすが自転車王国ベルギー。
続いてルクセンブルク、オーストリー、イタリア、スイスの順。
フランスは0.5ppmで13位に沈んでいる。ProTeamでは1.81ppmで7位だったのに…。

どういう事だろう。

フランスに本拠地を置くProTeamはAG2R、ブイグテレコム、コフィディス、クレディ・アグリコル、FDJと5チームも存在するのに対し、ProContinentalTeamはアグリチュベルだけである。
この辺りが原因なのではないだろか。
いや、もっとも自国のチームに所属しなければならないなんて義理は存在しませんが。

フランス人がわんさかいると思ったのになぁ、意外だ。


さて、
ProTour制が一部崩壊した今、ProTeamとProContinentalTeamを分けて議論する時代は終わった、これらをまとめるとどうなるの?という意見が出るだろう。
それは次回。

2009年01月20日

単位人口当たり最もProTeam所属選手が多い国はどこか(2008.10版)

お蔵出し企画。

以前うちで行った選手名簿関連の分析は、ProTourにおけるスイス人の出場傾向、というスイス一国に焦点を絞ったかなりコアなものであった。今回はもう少し一般的なところで迫ってみたい。
データは2008年10月の物。新年度のチームデータが出揃えば再計算しようと思う。


■前口上
時折ProTeamに所属する選手が多い国はどこかという話になるが、その際に出されるグラフがおそらく図1のようなものだろう。

ProTeamMemberGraph2008
図1.ProTeam構成(2008.10版)
-------------------------
N. 国 人数 [%]
-------------------------
1 FRA 112 21
2 ESP 77 15
3 ITA 68 13
4 BEL 47 9
5 GER 43 8
6 NED 27 5
7 AUS 19 4
8 SUI 17 3
9 DEN 12 2
10 RUS 10 2
11 USA 9 2
12 KAZ 8 2
13 UKR 7 1
14 GBR 6 1
15 LUX 5 1
16 SLO 5 1
Other 51 10
------------------------

フランス、スペイン、イタリア、ベルギー、ドイツの順に続いている。
やっぱりフランスが一番なのね、さすがーと納得する訳だけれども、このグラフからはある程度サイクルロードレースが普及した国々において、ProTeamに所属する選手の数は概ね人口に比例するという事しか言えない。
ここから小国の頑張りを見いだすのはちょっと厳しい。ベルギーラブあるいはスイスラブといった人々にとってそれは悔しい。
どうすればよい?そうだね、単位人口当たりに直せばいいんです。
計算してみよう。

■データ
ProTeam所属メンバについては2008年10月時点におけるUCIのProTeam一覧を、
また、国別人口データについては国連のサイトを参考にした。
2008 UCI ProTeams[uciprotour.com]
United Nations Statistics Division - Demographic and Social Statistics[un.org]
検算は各自で。

■結果
以下の通りである(図2)。

ProTeamMemberGraph2008ppm
図2.単位人口(100万人)当たりのProTeam所属人数
--------------------
N. 国 [ppm]
--------------------
1 LUX 10.59
2 BEL 4.48
3 EST 3.01
4 SLO 2.50
5 SUI 2.26
6 DEN 2.20
7 FRA 1.81
8 ESP 1.73
9 NED 1.64
10 ITA 1.15
11 AUS 0.91
12 LTU 0.89
13 NOR 0.85
14 SVK 0.56
15 GER 0.52
16 KAZ 0.52
17 AUT 0.48
18 NZL 0.47
19 IRL 0.46
20 LAT 0.44
21 BLR 0.42
22 FIN 0.38
23 SWE 0.33
24 CZE 0.29
25 MDA 0.27
26 CRO 0.22
27 UKR 0.15
28 HUN 0.10
29 GBR 0.10
30 POR 0.09
31 COL 0.09
32 POL 0.08
33 RUS 0.07
34 VEN 0.04
35 CAN 0.03
36 USA 0.03
37 ARG 0.03
38 BRA 0.01
--------------------

おおぉ、シュレック兄弟のルクセンブルクが10.59ppm。圧倒的である。
人口100万人当たり10人強もProTeamに所属している計算になる*。
(*ルクセンブルクの人口は47万人でPro選手は5人しかいません)
言い方を変えよう、人口当たりの密集度でいえばルクセンブルクはフランスの5.9倍。
これはすごい。ルクセンブルクは5.9フランスである。

ルクセンブルクに続いて、ベルギー、エストニア、スロベニア、スイス。
自転車王国ベルギーは2番手に付けた。
どうもフランス、イタリアといった大国よりその周辺からの参戦が多いと言えるのではないだろうか。

フランス、スペイン、オランダについては人口100万人当たり2人弱。
ここらは多くもなく少なくもなくといったところか。
つまりフランスは国家として人口を多く抱えているからProTeam所属選手数が多いのだと言える。意外でしたね。

アジア圏でいうとカザフスタンが大健闘。昔はもうちょっと多かった気がするけどもごにょごにょ。

ちょっと待て、ProTeamだけ計算なんてフェアじゃない、Pro Continental Teamはどうなんだよ、フランスにはたくさんのプロコンチがあるんだ!という意見もあるだろう。
そう来ると思って計算しました、だけどProContinentalについてはまた今度。


*追記
国名は長くなるので3レターコードで記述している。大体わかるよね。
正式な名称は別ページを参照の事[geocities.jp]

2008年10月09日

シューマッハは昨年の時点でTTスペシャリストを凌駕していた

ツールのTTを2つ共制し急に目立ってしまったシューマッハだが、TTにおける彼の成績は今年急激に伸びたのだろうか。
確認してみよう。

うちでは昨年から Pro TourのTTについて偏差値を出している。これを用いて昨年のシューマッハの成績を確認してみたい。

という事で、2007年 ProTourにおけるTTの偏差値を、山岳、平坦、プロローグごった煮でプロットしてみた。レース名で判別出来る人は、あぁここ山岳だよねとかニヤニヤして頂きたい。

2007ProTourTT_SCHUvsMILLAR.png

そして、ここに2008年のツール・ド・フランスの成績を追加。

2007-2008ProTourTT_SCHUvsMILLAR.png

比較するものが無いと分かりづらいので指標としてミラーをいっしょにプロットしている。ミラーごめん。

これによるとシューマッハはプロローグハンターであるところのミラーを上回る場面が多々ある事が見て取れる。
そして2007年の時点で最高偏差値72程度、本年のツールにおけるTTの偏差値が74〜75であるから増分はわずか+2〜3程度。これでは有意な差があるとは言い難い。
今年になってTTの成績急上昇という訳ではないのである。

☆まとめ
予想できる事は2つ

  • 2008ツールに備え薬を摂取したがあまり効果は無かった
  • 実は昨年からドーピングを行っていた

あ、2つめは嫌だな。

勝利を勝ち取るには偏差値で70以上というのが必須要件であり、シューマッハは2007年の時点で何度かそれをクリアしていた。
いずれもステージ勝利に結びつかず残念だったがそのうち勝つ日が来るだろう、彼は隠れTTスペシャリストだ、そう思っていたのだがこれが薬の力だったとすると悲しい。
何してんだよーばかー。

まぁあれだ、直近1年の結果だけを見てあいつが薬やっているやっていないという判断は下せないと言う事がよく分かった。
市井の傍観者たる我々にもたらされるレースの結果だけでは何とも判別できないという限界が露呈した。
あ、違う違うドーピング見抜くためにデータ収集やってる訳じゃないし。

真面目な話、仮に数年分のデータを揃えたとしてもだ、それが練習の成果か薬物の効果かという切り分けは多分出来ない。
例えば数週間真面目に風洞に籠れば誰でも劇的な成績向上が望めるはず、それは薬をやっていなくてもだ。
問題は年間たかだか6〜10レースの為にストイックに籠れるかという事。スペシャリストかそれに準ずる人はそれをやっている訳だが。

さて。
どうでもいいけどだ、ドーピングポジティブという結果が出てから、やっぱあいつは怪しかったとか言う談話が出てくることが悲しい。
それってチーム内の不和を意味するよね、あんたらメンバーはヒソヒソ陰口たたいてたのかよ、感じ悪いなぁ。
同じチームなんでしょ腹割って話しなさいよー。

2008年09月25日

北京五輪自転車男子TT短評

エヴァンスに総合獲得の目はあったのか企画に続き蔵出し第二段、北京オリンピックの男子TT短評。落ちがないけど公開。

北京オリンピック自転車男子TTでカンチェラーラは金メダルを獲得した訳だが、その走りは圧倒的なものではなかった。いったいどのような走りだったのだろうか、確認してみよう。

例によってデータは公式サイトをあたっている。
beijing2008[beijing2008.cn]

コースは23.5 km + 23.8 kmの周回で争われた。
マップが無いのでコースの詳細は不明。

まずはヒストグラム。
beijing2008_Mens_ITT_histgram
-------------------------------------
Name Time 偏差値
-------------------------------------
1 CANCELLARA Fabian 1:02:11 71.0
2 LARSSON Gustav 1:02:45 68.2
3 LEIPHEIMER Levi 1:03:21 65.1
4 CONTADOR Alberto 1:03:30 64.4
5 EVANS Cadel 1:03:35 63.9

12 ZABRISKIE David 1:05:18 55.1

22 BRUSEGHIN Marzio 1:06:21 49.8

24 MIZUROV Andrey 1:06:32 48.8

39 BEPPU Fumiyuki 1:11:05 25.5
-------------------------------------

各セクション毎の上位選手の速度を算出した結果。
beijing2008_Mens_ITT_average_speed


カンチェラーラの速度を1とした場合の速度比。
beijing2008_Mens_ITT_speed_vs_CANCELLARA


●分かること
・セクション1,3の速度が35km/h台に落ちているので勾配があると推測される
・この2区間においてカンチェラーラは伸び悩む
・一方ラーションとコンタドールはカンチェラーラを引き離している
・セクション2,4は速度が60km/hに達しているので平地あるいは下り基調だと推測される
・この区間においてはカンチェラーラが圧倒的な速度で他選手を突き放している

★まとめ
・カンチェラーラは上りが苦手
・上りが比較的多いコース設定の為圧倒的な差が生まれなかった
・逆にカンチェラーラに勝ちたいのであれば山岳TTか全行程の過半が登りのTTで勝負を挑むとよい
・ラーションとコンタあとライプハイマーなら勝機がある
・枠があるからってTTスペシャリストでもない人を出場させるのは酷だ

2008年09月21日

エヴァンス総合獲得という目はあったのか検証

今頃ツールの話かよ企画。

今年のツール・ド・フランスも定位置獲得となったエヴァンスだが、第19ステージ終わった時点では1分34秒差を逆転出来るさという楽観的なコメントを残していた。
結局第20ステージのTTにおいてエヴァンスは思ったほど伸びず、29秒しか詰める事が出来なかった訳だが、もし第4ステージ並みの成績をたたき出した場合逆転したのだろうか。計算してみよう。

データは公式サイトから拾ってきている。
Tour de France 2008[letour.fr]

まずは第4ステージの結果。

2008_Tour_de_France_Stage4_hist.png
-------------------------------------------
N. Name. # Time 偏差値
-------------------------------------------
1 SCHUMACHER Stefan 111 0:35:44 74.0
2 KIRCHEN Kim 41 0:36:02 71.7
3 MILLAR David 198 0:36:02 71.7
4 EVANS Cadel 1 0:36:11 70.5
5 CANCELLARA Fabian 13 0:36:17 69.7

28 SASTRE Carlos 11 0:37:27 60.7
-------------------------------------------
エヴァンス速い。

次に第20ステージ

2008_Tour_de_France_Stage20_hist.png
-------------------------------------------
N. Name. # Time 偏差値
-------------------------------------------
1 SCHUMACHER Stefan 111 1:03:50 75.0
2 CANCELLARA Fabian 13 1:04:11 73.6
3 KIRCHEN Kim 41 1:04:51 71.0
4 VANDEVELDE Christian 191 1:04:55 70.7
5 MILLAR David 198 1:05:27 68.6
6 MENCHOV Denis 131 1:05:45 67.4
7 EVANS Cadel 1 1:05:55 66.8

12 SASTRE Carlos 11 1:06:24 64.9
-------------------------------------------
エヴァンス遅れる(70.5→66.8)、サストレ伸びる(60.7→64.9)。



さてここからが本題。1分34秒差を逆転する事は可能なのだろうか?
第4ステージの平均と分散から、エヴァンスの分布確率は2.0%、サストレは14.1%と分かる*。
これを基にあれこれ考えてみる。


●現実
2008_Tour_de_France_Stage20_plan1.png
エヴァンス 1:05:55
サストレ 1:06:24
-------------------
00:29

29秒差
⇒現実は厳しい


■案1:エヴァンスとサストレが第4ステージ並の力関係なら
2008_Tour_de_France_Stage20_plan1.png
エヴァンス(速) 1:04:58
サストレ(遅) 1:07:27
-----------------------
02:29

2分29秒差
⇒逆転!!


■案2:エヴァンスが第4ステージのような快走を見せたら
2008_Tour_de_France_Stage20_plan2.png
エヴァンス(速) 1:04:58
サストレ 1:06:24
-----------------------
01:26

1分26秒差
⇒逆転ならず


■案3:サストレが第4ステージ並みの結果なら
2008_Tour_de_France_Stage20_plan3.png
エヴァンス     1:05:55
サストレ(遅) 1:07:27
-----------------------
01:32

1分32秒差
⇒逆転ならず


★結論
エヴァンスとサストレが第4ステージ並の力関係であれば逆転できたが、それ以外のパターンにおいて逆転は厳しい事が分かる。
いくらエヴァンスが速くてもサストレの伸びに太刀打ち出来なかったし、エヴァンスの遅れはサストレが別にマイヨジョーヌマジックを発揮しなくても勝てる位致命的なものであった。
なんとも残念な結果である。
しかし永遠の2位というのは甘美な響きだ。まるでヤン(ry
来年はエヴァンスを応援するよ。

*計算
Excelで正規分布確率を求めている。検証は各自で。

2008年04月20日

2008北のクラシック3連戦完走者リスト

エースにホイールを渡して消えていったアシストに捧ぐ企画。

ロンド・ファン・フラーンデレン、ヘント〜ウェベルヘム、パリ〜ルーベとクラシック3連戦だった訳だが、出場者がけっこう被っているように見えた。
例えばボーネンとか全部出場している訳で。

さて、このクラシック3連戦全戦完走した選手はどれくらいいるのでしょうか?
ちょっと集計してみましょう。
*データは各レース主催を当たって収集しています。

結果。
51人!おお、多い。
2008北のクラシック3連戦完走者リスト[geocities.jp]

各レース200人弱出場しているので、スタートリストから無作為に4人抽出すれば1人は3レース完走しているという事です。
みんな結構がんばっています。
今回は3レースだけでまとめたけれども春のクラシック全部完走したなんて人いるのかもしれない。

2008年02月02日

ProTourに占めるプロコンチネンタルの割合

ジロ出場チームが発表になったようで、いよいよアスタナの受難が始まった感がある。
もう中身はディスカバリーって分かってるんだから、サボやんでジロ制したのはどのチームだとか言ってやればよかったのに。
って彼はL.P.R.に移っちゃったか。

我々に出来る事は何もないので、昨年の状況はどうなっていたのか振り返っておこう。
プロコンチネンタルチームの含有率がどの程度か押さえておかないと何も語れない。

2007ProTourPCTContentRate.png

Race NameALLP TPCTPCT
content rate(%)
Paris-Nice201915.0
Tirreno-Adriatico2219313.6
Milano-San Remo2520520.0
Tour des Flandres2520520.0
Vuelta al País Vasco2320313.0
Gent-Wevelgem2520520.0
Paris-Roubaix2419520.8
Amstel Gold Race2320313.0
Flèche Wallonne2419520.8
Liège-Bastogne-Liège2419520.8
Tour de Romandie212014.8
Giro d'Italia2219313.6
Volta a Catalunya2520520.0
Critérium du Dauphiné Libéré191900.0
Tour de suisse212014.8
Tour de France211929.5
Clásica San Sebastián2219313.6
Deutschland Tour2219313.6
Vattenfall Cyclassics211929.5
Eneco Tour211929.5
Vuelta a España2118314.3
GP Ouest France - Plouay2320313.0
Tour de Pologne222029.1
Züri Metzgete    
Paris - Tours2317626.1
Giro di Lombardia2417729.2

PT:ProTeam
PCT:ProContinentalTeam

■考察
・レースに占めるプロコンチネンタルの割合は大体1〜2割
・最多のロンバルディアで3割弱
・だから14+7という構成はちょっと過剰。
・プロコンチネンタルが33%というのはどうだ。
・というか去年のジロは22チームだったので1チーム減ってる
・ドーフィネと同じ理由?

まぁツールの出方を見よう。

2008年01月24日

とりあえずProTeam選手一覧だけ

素敵すぎる、チームアスタナ(Jr.)[Mas Cicismo News]。
アスタナの数%はフォナックなのだから混ぜてもらう訳にはいきませんか?
(ごめんなさいごめんなさい)

ちょっと残念なフォナックファンは放っておいて、今年はもうProTour開幕ですって。

とりあえず、UCIのProTeam紹介ページ[uciprotour.com]を元に選手一覧表作ってダウンアンダーに出場している人の傾向を出そうと思ったのだけど、Team CSCだけライダー欄が空白。UCI何してんだよばかー。

彼らは頼りにならないのでCSC公式[team-csc.com]に当たってProTeam選手一覧作った。
UCI_2008_ProTeamRiderList.txt

タブ区切りUTF8txt。
ローカルに保存してメモ帳で開けばエクセルに楽々貼り付け可能。わぁ素敵。
テキストは嫌という人向けには、htmlも用意した[geocities.jp]。
内容は同じ。

と、ここで力尽きた。
オーストラリア人の参加率はやっぱり高め?とかいう話はそのうちやります。
なぁに今年は始まったばかりよ。


■その他だらだらと
・ばかとか言ったけどUCIによるチーム紹介記事は参考になる。
・TeamCSC。公式では28人だがCNデータベース[cyclingnews.com]では27人。
・これはCNの罠か?
・Ag2rのバイクがBHに変わったが、この画角では分からない[cyclingnews.com]。
・ただジャージの袖口にBHと書いてある。
・あ、BH(US)にAG2Rモデル[bhbikes-us.com]があるな。
・astana.eu復活せず。いつまで監督の下[johanbruyneel.com]に居候するのよ。
・ミラーもザブやんもProTeamにいない。
・スリップストリームってバックにすごい組織とかあるのか?

2007年11月08日

2007スイス人のProTour参加傾向について

シーズンオフはデータ整理なんてどうでしょう。
手始めに途中までやってほったらかしのスイス人のProTour参加率(傾向というべきか)についてまとめます。

自国開催レースはその国の人の参加率が高くなると申しますが、正味の話どうなのよ、と誰しも気になる訳で。
スイス人を例に確認しましょうというのが今回の目的。


ProTeamに所属する選手567人中、スイス人は18人*1であり、これをレースの総参加者数にかけあわせれば期待値が出る。
よって参加率は以下の様になる。

 スイス人参加率 [%] = スイス人の参加数 / (レースの総参加者数*18/567) *100

(ここでいう人数にプロコンチは含まない)
各レース毎の参加率を求めてグラフを描いてみると以下の通り。

2007スイス人のProTour参加率について

ツール・ド・ロマンディとツール・ド・スイスの参加率は200%超であり、期待値の倍以上の人数が参加している。

ツール・ド・ポローニュ後は低めに推移するが
これは早めのシーズンオフによるものか、アスタナがレースから弾かれたせいかどちらが主要因なのか分からない。

ま、何にせよ自国開催レースの参加率は高いという予想通りの結果となった。
よしよし。
同様の事をフランス人やスペイン人やイタリア人で計算してみるとまた違った傾向が見られて面白いかもしれない。



*1
スイス人総数、前回までの計算では19人と記載していたが18人に訂正。
QSIのSANTAROMITA Ivanをスイス人とカウントしていたのだが、イタリア人のようで...。
だ、だってUCIの資料にはSANTAROMITA Ivan(SUI)って書いてあるし。
UCIによるQSI紹介[uci.ch]
(よい子は横着せずにちゃんと1次資料にあたりましょう)

2007年10月21日

Unibet.comの憂鬱(まとめ)

好調ですUnibet.com(ヘラルド・サンツアーで)

ジロ・デ・ロンバルディアも出場かなわずProTourは終了。
結局ProTour参戦率は何%になったでしょうか。

Gloomy Unibet.com 2007 overall

Unibet.comのProTour参戦率は、151ステージ中60ステージで 40%。
UCI vs 3大ツール主催者の抗争に巻き込まれこんな低い値になってしまいましたとさ。

よそのチームみたいにドーピングでひっかかった訳でもないのに、とても不条理。
UCIは責任とってProTour団体総合災難賞くらい進呈すればいいと思う。

そして次標的にされそうな気がしてならないアスタナにおかれましては、くれぐれもご注意なさってください。
あいつら容赦しないっすよ。

2007年10月05日

UCIの例の誓約書にサインした選手(Team別)1002版

世界選手権後に何か動きがあるかと1日待ってみたが変化なし。
例の書類のサイン状況を確認しよう。

データはUCIの署名済み選手一覧[uci.ch]から取得。
10/2 23:00(JST)のもの。

グラフはProTeam選手のみで、スタッフも省略している。
また署名騒動の前に解雇されたバッソとゴンチャールも省いて計算している。

UCIの例の誓約書に署名した選手(Team別)1002版

ProTeam選手の人数は全く変化なし。
収束した。

全員署名済みのチームも当然変わらず以下の通り
・T-Mobile
・クレディ・アグリコル
・Ag2r
・FDJ
・コフィディス
・プレディクトール・ロット
・ゲロルシュタイナー
・ラボバンク
・ミルラム
・ブイグテレコム
・Team CSC
・Discovery Channel
・Liquigas

9/1比+0名でTotal541名。
全選手中で署名した割合は95.8%。

やい前回96.1%って書いてたじゃないか、という指摘はおそらく来ないと思うが一応釈明しておく。

Lampreが2名(Roberto LONGOとMauro SANTAMBROGIO)、Discorveryが1名(John Devine)新加入していました。
分母が増えたので気持ち署名率が下がった、と。

どうも8月〜9月に移籍があったようです。や、全く気がつかなかった。
というか期の途中で移籍とかあるんですな。


あと、プロコンチも押さえておこう。
こちらは変化あり。

9/1付で署名選手が存在したのは以下のチーム
・Agritubel
・Barloworld
・Karpin Galicia
・Relax Gam
・Team Slipstream
・DFL-Cyclingnews-Litespeed
・Elkhaus-Simplon
・Navigators Insurance Cycling Team
・Skil-Shimano
・Team L.P.R.
・Team Volksbank
・Tinkoff Credit Systems

新たに下記2チーム追加
・Andalucia-Cajasur
・Tenax

人数に変化があったのは
・Team L.P.R. : 2(+1名)
・Barloworld : 15(-1名)

そう、Barloworldの減少はRyan Cox。
これは切ない。


☆過去のデータ
0630版
0702版
0703版
0704版
0705版
0706版
0801版
0901版

2007年09月30日

世界選手権男子タイムトライアルを解析

録画したブエルタを見ていたらうっかりこんな時間になってしまった。
ロードが始まる前に先日のTTを押さえておこう。


世界選手権男子タイムトライアル
基本情報
距離: 44.9km
Average: 59:56.48
σ: 02:05.763
有効人数: 69人

コースマップ[radwm2007.com]
結果(*PDF注意)[uci.ch]

アップダウンが多いコース。
中間計測は3回。

では、ヒストグラム。
横軸時間。

2007 UCI Road World Championships TT Elite Mens histgram

いつもぶっちぎりで分布から孤立するカンチェラーラが今日は枠におさまっている。
やはり雨にびびったか。


あと、偏差値。
 N.  Name                     CON  偏差値
-----------------------------------------
1 CANCELLARA Fabian SUI 70.3
2 BODROGI Laszlo HUN 66.1
3 CLEMENT Stef NED 65.7
4 GRABSCH Bert GER 64.6
5 LANG Sebastian GER 64.1
6 GUSEV Vladimir RUS 61.8
7 GUTIERREZ PALACIOS José. ESP 61.0
8 MIZUROV Andrey KAZ 60.5
9 KIRYIENKA Vasili BLR 60.5
10 WIGGINS Bradley GBR 59.9

12 ZABRISKIE David USA 59.6

18 MILLAR David GBR 57.6

40 MA Haijun CHN 48.8
41 ASKARI Hossein IRI 48.6

48 BEPPU Fumiyuki JPN 45.6

-----------------------------------------
世界選タイムトライアル偏差値一覧(*PDF注意)

ツールでは偏差値85までいったカンチェラーラが今日は70止まりである事からも、抑えていた事が分かる。

ほか
・ミズロフ良好
・山がちなのにウィギンスが健闘
・ザブやん沈む
・ミラーはまぁこんなものか
・MAとかアスカリとか別府のアジア勢は下位に沈む


また、
今回は中間計測が出ているので上位選手の速度差をプロットしてみよう。
各計測間の平均速度を求めてプロットしている。

2007 UCI Road World Championships TT Elite Mens Averageg speed

Start-Split1、及びSplit2-3間が上りである。
これにより平均速度に差が生じている。

いつもなら全力のカンチェラーラ、今回は他の選手のスピードより少し速いくらいをキープしている。
あとSplit2-3においてグラブシュがファステストをたたき出している事も注目したい。

分かりにくいのでカンチェラーラを1としてプロットしてみたのが次のグラフになる。

カンチェラーラと比較

グラブシュはSplit2-3間で、1.01カンチェラーラ。
瞬間最大風速的ではあるがカンチェラーラを上回った。

また、クレメントはほぼ全域でボドロギを上回っていたがSplit3からゴールまでの下り区間で速度に乗れず、順位を落とすことになった。
おしい。

ミラーはそこそこだったが後半の上りで完全に失速している。

ちなみにこの指標でいくと別府fumyはOverallで0.92カンチェラーラ。
もう少しふんばって欲しかった。

2007年09月26日

ブエルタ・ア・エスパーニャ2007 第20ステージを解析

世間的にはすっかり世界選手権という感じだが、ブエルタの20ステージ個人タイムトライアルの結果を見ていこう。
また、後半でサンチェスに"スーパー"の称号を授けてよいのかどうか検討する。

ブエルタ・ア・エスパーニャ2007 第20ステージ
基本情報
距離: 20km
Average: 24:13.17
σ: 00:54.01
有効人数: 145人

コースマップ[lavuelta.com]
結果[lavuelta.com]

コースマップの上方にあるテキストには"(25 kms)"と書いてあるがこれは嘘なので惑わせられないようにしたい。

ヒストグラム。
横軸時間。

2007_Vuelta_a_Espana_Stage20_histgram

分布に歪みがみられる。

上位の選手は必死に番手争いを繰り広げるが、その他大勢はタイムアウトで足切りくらわなければいいや程度の力で走る。
すると上記のようなある程度の時間でストンと落ちる分布となる。

こういった偏りは山岳TTでよく見られる。
(山岳の場合はもっと歪むが)
ド平坦のステージでこんな分布が見られるとは。とても興味深い。

まぁ20ステージ走ってきたしねぇ。
力抜くわ。

どうでもいいが普通であればタイムアウトであろう27:30辺りの選手も救済されて無事完走を果たしている。
これがスペインクオリティってやつか。

あと、偏差値。
  N. Name                   TEAM 偏差値 (プロローグ)
-----------------------------------------------------
1 SANCHEZ, Samuel EUS 72.6↑ (62.9)
2 MENCHOV, Denis RAB 70.4↓ (73.1)
3 CLEMENT, Stef BTL 70.0↑ (60.0)
4 BARREDO, Carlos QSI 69.7↑ (65.2)
5 GONZALEZ, Santos KGZ 69.3→ (68.6)
6 EVANS, Cadel PRL 69.1→ (68.4)
7 MCCARTNEY, Jason DSC 68.0↓ (70.3)
8 KARPETS, Vladimir GCE 67.8→ (66.9)
9 MONFORT, Maxime COF 67.4↑ (65.4)
10 HANSEN, Adam TMO 66.3↑ (21.2)

66 ISASI, Inaki EUS 49.7↓ (55.3)

71 GOMEZ MARCHANTE,J.Angel SDV 49.1↓ (51.7)

115 HORNER, Christopher PRL 41.3↓ (51.0)

123 GOMEZ GOMEZ, Angel SDV 40.2→ (40.6)

-----------------------------------------------------
Vuelta第20ステージ偏差値ALL(注:pdf)

上記抜粋表はプロローグ時の偏差値も掲載している。

・エヴァンスはプロローグ並の走破力だがサンチェスの頑張りにやられた
・メンショフは若干落とすもかなり強い
・クレメントというJR四国のホテルみたいな選手が伸びてるので今後注目
・カルペツも地味に良い
・イサシはそつなくTTをこなす
・ゴメゴメクラブは総じて平均かそれ以下


さて、
次に"スーパー"サンチェスという呼称について検証しよう。
過去のレースと今回のステージでどの程度成績の上昇が見られるか確認。
急激な上昇がみられる場合は"スーパー"の称号を授けてもよいと思うわけだが。

とりあえずミラーと比較してみよう。
他意はない。
彼は平地でも山岳でもそこそこの順位を出すので指標として便利なのだ。

ミラーとサンチェスのTT偏差値推移比較


あと折角なので、メンショフも。

サンチェスとメンショフのTT偏差値比較


どうだろう。
サンチェスの出場レースが少ないのであれだが、概ね偏差値60辺り(順位でいうと10位前後)で推移している。
結構いいじゃないの。エウスカルテルのくせに(←ひどい)TTをこなせている。
新世代か。

ともかくこのTTの素質+スペインホームで頑張っちゃったバイアスで偏差値70越え、ステージ勝利と相成った次第。

偏差値で10程度の変動というのは上記グラフでも判るとおりよくある事なので、この程度でスーパーを付けるのは不適切だろう。
(これでスーパー付けちゃったらカンチェラーラなんてどうするよ、超スーパーカンチェラーラ?って事になる)

☆結論
特に称号を付ける必要は無い


というか定義がないから安直にスーパーを付けてしまう訳で、
そろそろ"スーパー"について定義付けするべきじゃないだろうか?


ちょっと考えてみた。


サイクルロードレースにおけるスーパーの定義(novyasunskyによる、2007)

・グランツールにおいて適用されるものとする
・上り下りは問わないが坂を得意とする
・通常時のTTは平均かそれ以下の成績である
・総合成績において概ね10位以上に位置する
・ステージ優勝を1度はかざる
・後半のTTにおいて平時のTT偏差値から15以上跳ね上がる


カンチェはリジェクト出来るしラスムッセンはこの定義にあてはまるのだがランディスがしっくりこない。
だめだもう少し練った方がよい。
誰か考えてくれないかなぁ。

スーパーの名を授かった選手はいずれドーピングスキャンダルで追放される、とかそういう悪い冗談は無しの方向でお願いします。

2007年09月02日

UCIの例の誓約書にサインした選手(Team別)0901版

早晩こんな無意味な書類は消えると思うと書いたが、どうもUCIは本気のようだ。
書類のフォーマットが変更されU23選手とWomenも追加されている。
例の宣誓書[uci.ch]

これまでの署名提出模様は以下の記事を参照。

0630版
0702版
0703版
0704版
0705版
0706版
0801版

さて、9月1日の集計。

データはUCIの署名済み選手一覧[uci.ch]から取得。
9/1 23:00(JST)のもの。

グラフはプロコンチは省きProTeam選手のみで、スタッフも省略している。
また、署名騒動の前に解雇されたバッソとゴンチャールも省いている。

UCIの例の誓約書に署名した選手(Team別)0901版

全員署名済みのチームは+2、以下の通り
・T-Mobile
・クレディ・アグリコル
・Ag2r
・FDJ
・コフィディス
・プレディクトール・ロット
・ゲロルシュタイナー
・ラボバンク
・ミルラム
・ブイグテレコム
・Team CSC
・Discovery Channel New!
・Liquigas New!

8/1比+39名でTotal541名。全選手中で署名した割合は96.1%。

重箱の隅
サウニエル所属選手の国名誤りは相変わらず。
・Raivis Belohvosciks (LET)←正しくは(LAT)

あと、Skil-ShimanoのStaff名。
・Hisafumi Himanishi (JPN)
これはおそらく今西コーチ。"ひまにし"て。


今回は、プロコンチも押さえておこう。
8/1付で署名選手がいたのが以下のチーム
・Agritubel
・Barloworld
・Karpin Galicia
・Relax Gam
・Team Slipstream

9/1時点で7チーム増えている。
・DFL-Cyclingnews-Litespeed
・Elkhaus-Simplon
・Navigators Insurance Cycling Team
・Skil-Shimano
・Team L.P.R.
・Team Volksbank
・Tinkoff Credit Systems

Relax GamとSkil-ShimanoとTeam Slipstreamは全員署名済み。
驚くべきことにSkil-Shimanoは研修生も署名済みだ。

Tinkoffで1名サインしているのが、現在干されているダニーロ・ホンド。
高度なエスプリか復帰のための下地作りか。

2007年08月24日

エネコツアー2007 プロローグを解析

ヒストグラムファンの皆様こんばんは。
今回はエネコツアー プロローグを観察しましょう。

ENECO Tour 2007 - Prologue
基本情報

距離: 5.1km
Average: 06:34.555
σ: 00:12.468
有効人数:164人
コースマップ[sport.be]
リザルト[sport.be]

直角コーナーの多いオーソドックスなプロローグコース。

ヒストグラムは以下の通り。

2007_ENECO_Tour_Prologue_hist.png

で、偏差値。

N. Name TEAM TT偏差値
-----------------------------------------------
1 Michiel Elijzen COF 70.5
2 Juan Antonio Flecha Giannoni RAB 69.7
3 Johan Van Summeren PRL 68.9
4 Tyler Farrar COF 68.1
5 Nick Nuyens COF 66.5
6 Servais Knaven TMO 64.9
7 Rik Verbrugghe COF 64.9
8 Leon Van Bon RAB 64.9
9 Enrico Gasparotto LIQ 64.1
10 Thomas Dekker RAB 64.1

16 David Millar SDV 61.7

87 Fumiyuki Beppu DSC 51.2

98 Markus Zberg GST 49.6

132 Thor Hushovd C.A 42.4

153 Robbie McEwen PRL 32.8
-----------------------------------------------
プロローグ偏差値ALL(注:pdf)

別府fumyの着順は中央値より後ろなのだが、正規分布の裾が右に流れているので偏差値は50オーバーとなっている。

ProTourRaceの場合、出場選手の力量は概ね揃っているので一般的に美しい正規分布となる。
(力の差がひどく現れる山岳TTは除く)
そうならない場合は何かある。例えば風向きが変わったとか途中で雨降ってきたとか。こういった事象がグラフに出てくるところが面白い。

今回は途中で雨が降ってきた事が原因のようだ。


以下箇条書きで
・超人カンチェラーラがいないので偏差値70.5で優勝
・意外とガスパロットTTに強い
・デッケルはもう少しでける子だと思っていたが
・ミラーは雨に泣く
・ハス、じゃないフースホフト沈む
・マキュアンやる気無し
・ストリーミング放送きれい

あといい加減タイラーに脊髄反射するのはやめたいと思う。
大体彼はTinkoffだ。

2007年08月19日

Unibet.comの憂鬱(0819改定版)

ヴァッテンフォール・サイクラシックス前にWRC見てる。
おーグロンホルムの車[wrc.com]がリクイガスだ(←違います)

WRCは昔テレビ東京の軽妙な解説が好きで見てたのだけれども最近見なくなった。
CSの解説は別の人みたい、これはこれで楽しいが。
しかしJ SPORTSは何でも拾っていくな。救世主か。

さて、
Fumyのページ[fumy.jp]にサイクラシックスのスタートリストが出ていた。
VCスタートリスト[vattenfall-cyclassics.de]PDF注意
日本人選手は別府(131)品川(216)廣瀬(217)の3名。楽しみ。

アスタナは空欄、ユニベットは参加、プロコンチはヴィーゼンホフとスキル・シマノという事で参戦率グラフを更新しよう。誤差みたいなものだけど。

ProTour参戦率(0819改定)

未来の事象であるエネコツアーとブエルタについてはまだ逆転があるかもという事で薄い色とした。

加えて、コフィディスだって何レースか出ていないじゃないかとつっこみが入りそうなのでグラフに追加してある。

結果、
Unibet.comのProTour参戦率は37%(+1%)。

ツール途中退場の誤りを訂正した結果以下2チームが変動。
コフィディス:97%(-3%)
アスタナ:68%(-4%)

まぁユニベットに比べたら誤差みたいなものです。

2007年08月16日

Unibet.comの憂鬱(改訂版)

先日、Unibet.comの虐げられっぷりを計算してから動きがあった。

アスタナがブエルタ不参加、及びエネコツアーの参加リスト[sport.be]が発表、の2項目。
これらの事項を反映させてみよう。
以下グラフ。

ProTour参戦率(8月版)

なお未来の事象、具体的にはエネコツアーとブエルタについては不確定要素という事で薄い色とした。
また、ヴァッテンフォール・サイクラシックスについては計算に含まれていない。スタートリストがどこ探しても見つからなかったんだよ。まぁワンデーだし大勢に影響はない。

結果、
Unibet.comのProTour参戦率は36%となった。
エネコツアーにより+4%。
やったねProTourレースの1/3は出られたよ。

もしブエルタに参加できれば過半数のレースに出る計算となる。
何とかなりませんかね>主催者さん

…まぁ無理だろうな。世知辛い世の中ですね。

2007年08月11日

Unibet.comの憂鬱

ユニベットの来季が不透明という話だ。
今度はユニベットが継続するかどうかを考える[mas.ciclismo小ネタ通信]

グランツール3つ全て外されてしまったら、スポンサーとしてはやってられないだろう。

さて現在までに、ユニベットはどれくらいのレースに参加できたのだろうか?
集計してみた。
いや、本当は冬に集計しようと思ってたのだけど...。

パリ〜ニースからブエルタまでのステージ数を単純に合計して参戦率を求めた。
グランツールだからといって重みづけは特に行っていない。

以下グラフ。

2007年度チーム参戦率

リジェクトされたユニベットとアスタナ、そしてプロコンチについて計算している。

結果、ユニベットは32%。
他のプロコンチがグランツールに出てこの参加率なのだから善戦とも言えなくは無い。

いやいやそうじゃない。そんなエスプリはいらん。
ProTeamになったら出られるはずであったレースのたった3割しか出られていないのだ。
ひどい虐げられっぷりだ。撤退を考えるのも無理はない。

UCI辺り訴えられるのではないだろうか、大丈夫かしら。

2007年08月10日

スイス人のProTourにおける参加割合について8月版

ProTeamに所属するスイス人の実効レートを計算の8月版。
Pro選手中にスイス人が占める割合/各レースの参加率、を求める。

前回の集計はツール・ド・スイスまで。
スイス人のProTourにおける参加割合について

ツール・ド・フランス、クラシカ・サン・セバスチャン、ドイツ・ツアーの3レースを追加した。
以下グラフ。

スイス人のProTour参加率

ドイツ・ツアーで137%と若干増えてるがやはりツール・ド・スイスが高い。

あとはチューリッヒ選手権でどう変動するかだが、今年は開催できるんだっけ?

2007年08月01日

UCIの例の誓約書にサインした選手(Team別)0801版

例の誓約書に何ら抑止力の無いことが判明した今、早晩こんな無意味な書類は消えると思うが一応集計をする。

これまでの署名提出模様は以下の記事を参照。
ラスムッセンが最後までゴネたりしている。

0630版
0702版
0703版
0704版
0705版
0706版

さて、本日の集計結果。

データはUCIの署名済み選手一覧[uci.ch]から取得。
8/1 0:02(JST)のもの。

この1ヶ月の間に、USのTeam Slipstreamが追加されている。
また、選手のみならずスタッフも署名している模様。

以下のグラフはプロコンチは省きProTeamのみで描いている。

UCIの例の誓約書に署名した選手(Team別)0801版


全員署名済みのチームは+2、以下の通り
・T-Mobile
・クレディ・アグリコル
・Ag2r
・コフィディス
・プレディクトール・ロット
・ゲロルシュタイナー
・ラボバンク
・ミルラム
・ブイグテレコム new!
・Team CSC new!

サウニエルの誤植、選手名の重複は解決したが国名の誤りは相変わらず。
・Raivis Belohvosciks (LET)←正しくは(LAT)

7/6比+68名でTotal 524名。全選手中で署名した割合は93.1%。
あー干された選手が増えたんだよな...。このパーセンテージは目安程度に考えてください。

2007年07月12日

2007ツール・ド・フランス第1ステージ 逃げを可視化する

ツール・ド・フランス第1ステージの録画を眺めながら、何となく逃げと集団の時間差をテキストメモに残していた。我ながら暇な事をしていたと思う。

でまぁ、これで何とか逃げを可視化出来んものかとダイヤグラムとか描いてみたり色々いじっていたのだけれども、安直に時間差をプロットしたらそれなりに見られるものになったのでここに残すものとする。
キャッチーな言い方をすると見える化だね。

なお、第1ステージである事に理由はない。
べ、別にミラーが気になるからってわけじゃないんだから。

…以下グラフ。
縦軸が逃げと集団の時間差で、横軸距離。

2007 Tour de France etape1 Escape vs Grupet


逃げが決まる
 ↓
集団との時間差拡大
 ↓
ある程度で安定
 ↓
中盤から詰められる
 ↓
終盤で追いつかれる
 ↓
ダメ元で悪あがき
 ↓
捕まる
 ↓
マキュアン信じられない!

という一連のフローが見て取れる。
そして集団が逃げを捕まえる際の指標としてよく話に出る、10kmで1分という事が正しかったのだという事が判る。

データとしては大体3kmステップで記録しているが、倍くらい荒くても問題ないと思う。そもそも中継に表示されるデータがどの位の精度かわからないんだからあんまり細かく取っても。

逃げと集団の時間差が分かれば作成できる訳で、これはすべてのレースに適用可能な可視化手法だと思う。
だがそもそもこれが面白いかどうかについては判断しかねる。