2017年03月04日

iPadの9.7インチ液晶パネルを外付けディスプレイ化

表示例
Retina iPad(9.7inch)のLCDを使用して高精細外付けディスプレイを作成した。
2015年に作ったもの。

制御基板を購入


2048x1536 LCD to DisplayPort Adapter
2048x1536 LCD to DisplayPort Adapter
3500円。

AbuseMarK製。
2048x1536 LCD to DisplayPort Adapter [DPADAPTER] - 3,500JPY : abusemark web store[abusemark.com]

英語のサイトだけどクロネコヤマトで熊本から届く。
基板を見ると、DisplayPortのラインはLCDに直行しており、肝はバックライトコントロールであるという事が分かる。

今見ると、Mini DisplayPortの基板が追加されている。
DisplayPortの端子とケーブルは取り回しが宜しくないので今購入するならMiniの方をお勧めする。
PCにDisplayPortが無い場合はグラフィックカードを刺すか、DisplayPort-HDMI変換IC付きの2048x1536 LCD to HDMI Adapter[abusemark.com] を購入する。

液晶パネルを購入


Retina iPad 3/4 (2048x1536) LCD
retina iPad 3/4 (2048x1536) LCD

AbuseMarK推奨パネルは次の通り。
・LG LP097QX1-SPC1/2/3/ any other suffix most likely
・LG LP097QX1-SPA1/2/V
・Samsung LTL097QL01-W01
・Most likely any 9.7" panel with 51-pin 0.3mm pitch connector

昔はAliexpressなりEbayで購入していたのだが、今ならAmazonで"iPad3 液晶パネル 修理パーツ"等で検索したら出てくる。
4000~5000円。

保護ケース購入


生のLCDだと丁寧な扱いを要求されるのでケースを作る必要がある。
作例を見るとアクリル板を切ったりフレームに入れたりしているが、それより簡単な方法がある。iPadの裏面を保護するケースを外装とするのである。これならサイズも完璧。
TPU(Thermoplastic Polyurethane:熱可塑性ポリウレタン)材のものをAmazonで購入。
500円。

タッチパネル購入


iPad 3 Repair Touch Panel
保護ケースと組み合わせてケースとする。
iPad3の補修用パーツとしてAmazonで売っているものである。
恐らく純正ではないが、必要なのはガラスとボタンだけなのでサイズが合えばよい。
1500円。

組み立て


LCDを両面テープでガラスパネルに張り付ける。
基板のDisplayPortとminiUSBの間にあるタクトスイッチを取り外し、配線でタッチパネルの物理ボタンと接続する。これで操作性が向上する。
ついでに電源ケーブルを引き出す。mini USBに1.35Aも流したくないのである。
基板上5Vのシルクが外部供給5V、右隣がGNDである。
さらに隣のTX/RXの文字が気になったのでこれも外に引き出しておく。

次にLCDから出ているフレキを基板と接続する。FPCコネクタはVERY fragileだと警告しているが、普通に使っていればそうそう壊れないので不安にならなくてもよい。
もし壊れたならばあなたは乱暴者であまり細かい工作に向かないという事である。

LCDの正しい接続作業、外部電源供給等の説明については公式ドキュメント[abusemark.com]*PDF が詳しい。

保護ケースと基板のDisplayPortコネクタが干渉するのでケースを削る。

完成


表示例

とてもきれい。
さすがRetina液晶である。
Excelを表示してみたら細かすぎて使えなかったので、現在は縦置きでPDF閲覧用外付けモニターとして活用している。

ディスプレイの詳細設定
縦置き時の画面設定。
1がiPad LCD、2がメインのLCD(1920x1080)
iPadが縦2048ピクセルなのでアンバランスな配置に見えるが、とにかくメイン画面から右に投げるとiPadディスプレイに表示されるので問題ない。

ディスプレイの詳細設定
余談であるが2017年現在は画面が更に増えて3画面体制となっている。
ディスプレイは増える。

ちなみにスイッチであるが、1回押すとバックライトのみ消灯となる。2回連打でようやくDisplayPortもOFFとなる。
スイッチを1秒以上長押しすると輝度調整モードに入る。
連打して明るさを調整する。
LEDが黄色:輝度下げ
LEDが紫色:輝度上げ
LEDが青色:設定を不揮発性メモリに保存
モード切り替えはスイッチを1秒以上長押しで行う。(青→黄→紫→青とトグルする)

おまけ


Connect Log

シリアルコンソール接続を試してみた。

ボーレート:115200
データ:8bit
パリティ:none
ストップ:1bit

バージョンを確認
# version
AbuseMarK Displayport LCD Adapter CLI version 1.0 Jan 30 2015 / 15:35:53

ステータス確認
# status
backlight ON
DP ON

スイッチを1回押してステータス確認
# status
backlight OFF
DP ON

明るさを調整
10〜950の範囲で設定できる。
# set brightness=128
brightness set to 128

設定を保存
# save
Saving...

現在の設定を読み出し
# set
Current settings:
brightness = 128

なお、最新のdfu(highres_rev1u.dfu)とドライバが公式ページにある。
これを適用するとUSBがシリアルポートとして認識して動作する。ファームウェアのアップデート方法は上述の公式ドキュメントに書いてある。
 
2017/03/04 22:59 | カテゴリ: 特殊工作部