2017年02月07日

UCIワールドチーム登録選手推移

国際自転車競技連合(UCI)のサイトに、ワールドチーム(旧プロチーム)、プロフェッショナルコンチネンタルチーム、コンチネンタルチームの選手データが登録されていたので収集した。
全部かき集めて集計したが、この内プロチームの登録状況の推移についてまとめる。
データ収集日は2016年4月である。

登録選手数推移


プロツアー制度発足の2005年からの登録選手数推移を示す(図1)
最多は2007年の592名、また最少は2010年の500名である。

UCI World Team headcount transition
図1 UCI World Team(Pro Team)登録選手数推移


国別占有率推移


次に国別の集計結果を示す(図2)

UCI World Team Country Share transition
図2 UCI World Team(Pro Team)国別占有率推移


2016年の上位7ヶ国を抽出した。
なお登録選手数が年によって増減するので年次ごとに割合を求めてプロットしている。
2005年当時最多はスペイン(全体の19.7%)、次いでイタリア(18.3%)、フランス(14.7%)の順であった。
これが2016年になるとイタリア(10.9%)、フランス(10.5%)、ベルギー(10.1%)となる。スペインはオランダ(8.5%)の下、5位となってしまった(7.6%)。

全体のトレンド


 2005年当時、上位3か国で過半数を占める割合であったものが2016年は30%までに低下している。これはスペイン(2005年19.7%→2016年7.6%)、イタリア(18.3%→10.9%)、フランス(14.7%→10.5%)、ドイツ(7.4%→4.0%)の凋落による要因が大である。
フランスの増減が激しいのは自国のチーム経営が安定しない影響だろうか。2008年は20%を超えていたが、2011年は6.2%まで落ち込んでいる。
代わりに伸びてきたのがベルギー(7.3%→10.1%)、オランダ(5.0%→8.5%)、オーストラリア(3.2%→5.0%)である。

参加国数は微増


参加国数推移を示す(図3)

UCI World Team Country transition
図3 UCI World Team(Pro Team)登録選手 参加国数


概ね40ヶ国で推移しており増加の傾向がある。2016年には44ヶ国と2005年比10%増である。
なお増加した国の登録者は1〜2名であり、ロードレース圏が広がり相対的に旧来のヨーロッパ上位国の割合が低下したというわけではなく、上位国の低迷により各国の参入チャンスが増えたと見るべきであろう。

日本の推移


日本の推移を示す(図4)

UCI World Team Japan Share transition
図4 UCI World Team(Pro Team)日本の占有率推移


図2同様に占有率を%で表している。
ヨーロッパ諸国占有率が大きく動いている一方、日本は安定して低い。
一人気を吐いているのが別府史之選手である。
これまでの最多は2013年の3名(別府史之@オリカ・グリーンエッジ、宮澤崇史@サクソ・ティンコフ、増田成幸@キャノンデール)
最少は2008年の0名。これは別府選手がスキル・シマノ(プロコンチネンタルチーム)に移籍した影響である。
2016年は2名(別府史之@トレック・セガフレード、新城幸也@ランプレ・メリダ)であった。

まとめ


 海外へ遠征するチームがあったりナショナルチームで色々試みているのであろうが、少なくともワールドチーム登録選手数の推移を見る限り成果が出ていない。UCIプロツアー制が始まってから13年、この間別府選手に頼りっきりである。このまま次のヒーローが現れるのをじっと待つのみなのであろうか。
 来るオリンピック、白熱したレースが日本抜きで行われるのは寂しい限り。業界の皆様におかれましては早急に戦略を練り直して頂きたく存じます。
 
2017/02/07 23:17 | カテゴリ: レース解析