2016年04月13日

ブエルタ・アル・パイスバスコ2016 第6ステージ(2)

ブエルタ・アル・パイスバスコ2016第6ステージについてもう少し考えてみる。

VUELTA_PAÍS_VASCO_2016_Stage6_Time_Trial_Profile
第6ステージのコースプロフィールをGoogle Earthでプロットした。
中間計測ポイントが6.6km地点(ほぼ山頂)にある。

VUELTA_PAÍS_VASCO_2016_Stage6_Time_Trial_Section_Profile
スタートから中間計測ポイントまでの上りをSection1、中間計測ポイントからフィニッシュまでの下りをSection2として速度を求めてみる。

上位5選手の速度をプロットした。
VUELTA_PAÍS_VASCO_2016_Stage6_Time_Trial_Lap_Speed
アルベルト・コンタドール(ティンコフ)はSection1(上り)でトップ、速度は23.34km/h。この速度の遅さが過酷な勾配を物語っている。
2位はナイロ・キンタナ(モビスター)22.82km/h、総合トップのセルジオ・ルイス・エナオ(スカイ)は3位、22.33km/h、この区間でコンタドール選手から46秒差を付けられて総合逆転を許している。

一方Section2(下り)に入るとコンタドール選手は17位の48.49km/hと沈んでいる。
Section2の首位はエナオ選手。速度が50.47km/hと唯一50km/hを突破している。圧倒的な速度で飛ばしたものの上りでついた差を覆すことは出来ず、コンタドール選手の逆転優勝となった。

各Sectionのヒストグラムを描画すると次のようになる。

VUELTA_PAÍS_VASCO_2016_Stage6_Time_Trial_Section1_Histgram
VUELTA_PAÍS_VASCO_2016_Stage6_Time_Trial_Section2_Histgram

興味深いのはSection1(上り)で見られるふた山分布がSection2(下り)では見られない点。
そして、下りの方がばらつきが小さい事が分かる。
σで言うとSection1(上り)が1分02秒、Section2(下り)が0分34秒である。
一般的に距離が長いとばらつきが大きくなるが、カーブの多いテクニカルな下りでは速度を出すにも限度があり速度が揃ってしまう。それ故にばらつきが小さくなったのではなかろうか。

Section1(上り)とOverallの相関を見てみる。
X軸をSection1、Y軸をOverallとしてグラフを描いたものを示す。
VUELTA_PAÍS_VASCO_2016_Stage6_Time_Trial_Section1_vs_Overall_Correlation
R^2=0.8717と相関が見えている。

Section1(上り)とSection2(下り)の相関も見てみる。
X軸をSection1、Y軸をSection2としてグラフを描いたものを示す。
VUELTA_PAÍS_VASCO_2016_Stage6_Time_Trial_Section1_vs_Section2_Correlation
完全に団子状態。
無理やり近似直線を引くと、R2=0.2333と弱い。
上りで遅れた選手が下りで挽回というよりむしろ上りが速い選手は下りも速い(かもしれない......弱い相関なので)という結果である。

◆まとめ
・単純な山岳TTとは違うコースプロフィールであったが、実質上りで決着がつくステージであった
・上りと下りではσが変わる
・コンタドール選手はよく頑張った

参考
2016-04-09: 6. Eibar / Eibar - Classifications - Euskal Herriko 56. Itzulia[itzulia.eus]

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2016/04/13 00:15 | カテゴリ: レース解析