2013年08月25日

アンドレアス・グルスキーのツール・ド・フランスTはどこか

国立新美術館のグルスキー展へ行ってきた。

アンドレアス・グルスキー展

アンドレアス・グルスキー展[gursky.jp]

カミオカンデ目当てだったのだが、巨大なツール・ド・フランスの写真があって思わず見入ってしまった。
さて、この写真は何年のどのステージだろうか。

作品を見て判る事は次の通り。
・作品タイトルは、ツール・ド・フランスT | Tour de France I , 2007
・天気は晴れ、青空が綺麗
・白い岩肌が露出しているがそこそこ緑があってモン・ヴァントゥではない
・バスクの熱烈なオレンジ応援団がいないのでピレネー山脈ではない
・ヘリは2機飛んでいる
・路上にTの字が見える、T-Mobileと思われる
・T-Mobileチームは2007年まで存続していた
・先頭集団は判別不明、数人の逃げ
・赤い車が複数、これは多分オフィシャルカー
・CSCとサウニエルドゥバルのチームカーを確認
・山裾にフォナックサイクリングチームのチームカー
・フォナックサイクリングチームは2007年に存在しない
・フォナックサイクリングチームがツールに参加したのは2004年から2006年の間

フォナックチームの柄が最終年度っぽいので2006年と仮定する。
2006年のツールにおいて山岳ステージは10, 11, 15〜17ステージである。
St.10 スデ峠、マリーブランク峠
St.11 ツールマレー峠、アスパン峠、ペルスールド峠、ポルティヨン峠、プラ・デ・ベレ
St.15 イゾアール峠、ラルプデュエズ
St.16 ガリビエ峠、クロワ・ド・フェール峠
St.17 セジー峠、アラヴィ峠、コロンビエール峠、ジュープラン峠

10, 11ステージはピレネー山脈ステージである。
道をふさぐほどの過激な応援で知られるバスク応援団が現れるのがこれらのステージである。
しかし写真にその姿を確認できない事から除外出来る。
残りの15〜17ステージはアルプス山脈である。
この内、道路の形状及び山肌の緑の量から判別するに第16ステージのガリビエ峠ではなかろうかと判断する。

第15ステージでマイヨジョーヌをランディスが奪取しているのに集団をフォナック勢が引いていないではないか、と言われそうだがアシスト陣が薄かったはずなので集団にフォナックが見えなくても違和感はない。

もっとも、合成を多用する作家さんであるので(カミオカンデに浮かぶ舟も合成である)いくつものステージを組み合わせている可能性は否定できない。
ガリビエ峠っぽいのだがさてどうだろうか。

参考:ガリビエ峠を行く集団[cyclingtime.com]

第16ステージは、ランディスが遅れた忌々しいステージである。
2006年はオペラシオン・プエルト騒動勃発の年。
ツールにウルリッヒ、バッソら他有力どころが出場出来なかった年である。
なかなかに酷い年である。

ところでグルスキー展の入口で貰った作品リストと展示順がバラバラで閉口した。
不一致を質問してみたら作家の意向でこの展示順になっているとの事。
成程それならしょうがない。
 
*2013.10.03追記
Google Earthでガリビエ峠周辺を飛んで場所を特定した。
おそらくここで間違いなかろう。
Col du Galibier
45°03'41.19"N 6°24'35.01"E 高度2.61km地点。
北北東を向いて撮影。

グルスキー展図録より
図録より。

**2014.04.28追記
グルスキーについて1つ重大な要件を忘れていたので別途記事を書いた。
作品に写っているのはガリビエ峠だけではない。
グルスキー展のツール・ド・フランスTはどこか2

【関連記事】
アンドレアス・グルスキーのツール・ド・フランスTはどこか2
アンドレアス・グルスキー ツール・ド・フランスTの路上ペイントについて考察
  
 
2013/08/25 01:06 | カテゴリ: ロードレース | コメント(0) | TrackBack(0)
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